お正月にすーさんの実家に行ったとき、おにーさんが古い箪笥を処分するんだけど、何かおまえ(すーさん)のものが入ってないか?? と。
古い箪笥の中には、衣類の他に今は亡きすーさんのおかあさんの細々としたものも入ってました。
私が見つけて楽しかったものは、すーさんたち兄弟全員の母子手帳。おねーさんのだけ無いのは、自分で持って行ったからかな?
一番上のおにーさんの母子手帳には、妊娠すると妊婦さんがもらえる砂糖の配布用回数券? 的なものが挟まっていました。
実家の父に聞くと、昔は栄養状態もそんなに良くなかったりするので、妊婦さんの栄養になるように砂糖が何回かもらえたんだとか。
今は砂糖なんて悪者みたいな扱いされてんのを見かけたりするのにね。不思議。
それから古いお金。
ごせん、じゅっせん、いちえん、ひゃくえん!
使った記憶のない紙幣はなんだかカワイイし、ずーーーっと眺めてても飽きなかった。
楠木正成のお札なんかあったの?!
板八紘之基柱(あめつちのもとはしら)って何っ??
二宮尊徳のお札…歩きながら本を読む像が今更ながら問題になった二宮尊徳??
そして超絶おもしろい板垣退助のヒゲ!!
並べて写真を撮って、元どおりにしまいました。
昔の…聖徳太子の一万円札が好きだった私は、どこかに綺麗なやつを1枚挟んでいました。…アレどこにあんだっけ?
私が死んだ後に、誰かがこうやって見つけるのかなぁ。
どこかに、『全然価値がなくなったロシアのルーブル札』もあったような…
うーん、なんの本に挟んだんだっけなーー
いや、どこに挟んだのか忘れたんじゃ誰にも発見されないんだろうなー。
大金の入った封筒を部屋に置き忘れて、存在も忘れ、偶然見つけて喜ぶような。大事なものを本に挟んでそのことを忘れるような…
そんな大人になるつもりなんかこれっぽっちもなかったんだけどさー。
すーさんのおかあさんが古い箪笥に仕舞っていた、ごせん、じゅっせん、いちえん、ひゃくえん。
誰の、どんなお金だったのか…聞いてみたかったな。