誕生日のケーキは、予約しました。
新年早々に、フランスではガレット・デ・ロワってケーキを食べるんですよ。
公現祭ってね?
世界各地には公現祭に伴うさまざまな慣習があるそうです。ヨーロッパやアメリカなんかのカトリック教会の信仰が盛んな地域では、豆や小さな人形、貴金属(これがフェーブね)などを入れて焼いたケーキや菓子パンを切り分け、フェーブが当たった人をその日だけ王様とする習慣があるそうですよ。
これこれ、これがフランスのガレット・デ・ロワ。この行事は古代ローマの農耕神サートゥルヌスの祭りサートゥルナーリアに由来するんだそう。調べてもまぁ、さっぱりわかりません。
しかしまぁ、じゃ盂蘭盆やらお彼岸の説明しろって言われてもちょっと難しくないですか…?
春彼岸にぼたもち、秋彼岸におはぎを食べるもの…くらい? なら知ってます。
そして私はあんこよりケーキが好きだ!
教会は息子が教会の幼稚園に通っていたくらいしか縁がありません。息子は今でも長々しいお祈りの言葉を唱えられるのですが…
幼い頃、私の実家が浄土真宗、すーさんの実家が神道、自分は教会の幼稚園、のため…お墓でどう祈るのが正解なのか分からず神主さんに聞いていたのがかわいかったなぁ。ま、大切なのは気持ち、だから。手を合わせようが、手を叩こうが、手を組もうが、ね。
そう、気持ちだから!!
ケーキが好き! とゆー気持ち!!!
なんの謂れかは詳しく知りませんが、毎年私の誕生日近辺で食べられているガレット・デ・ロワ。
しかも王様になれるのですよ?!
どんな不正をおかしてもフェーブ入りのケーキを食べて、お誕生日を王様として過ごすのだ!
Pâtisserie Faon
ガレット・デ・ロワを予約しました。フェーブ入りのを焼いてもらうには、予約しないといけないのです。
あああ、おいしそう…
小さい頃、アップルパイのリンゴを外してパイだけ食べていた私…(まんじゅうとモナカはあんこを外してたな) うっとり♡
そう、このガレット・デ・ロワが! 二等分、つまり半分は私のものなのです。
フェーブの入っている確率は二分の一…普通の人ならまぁ、当たりますよ。しかし私はなんの抽選にもクジにも当たらない女!!
相手は運だけで生きてきたと言っても過言ではないわりと抽選やクジに当たるタイプのすーさんです。
…去年もですが、今年も不正を働きました。すーさん、当たるタイプの人なのでナイフで四等分に切らせると、すぐにフェーブにナイフが当たるのですよ。今回も二回目ナイフ入れたら
『カチッ!』
って! はい、めっけ。
はい、コレに入ってます♡
今年もナイフにあたったねー、とか言いながら本当の王様は、本日誕生日のニセ王様にフェーブの入ったケーキをくれるのです。
あった!
(そりゃ、あるよ 笑)
王様ごきげん♪
しかし王様になったからとて、なんか別にしてもらう事もないし…
このフェーブ入りのケーキを手に入れるってワガママこそ、王様っぽいし…
はーおいしかった。いっぺんに半分ずつ食べちゃった♡
今年のフェーブはコレ。
ん?
おヒゲ男……?
これは…
ホントの王様はヒゲの男だろ? 神様は見てるんだぜ? 的なこと???
いやー、それでも来年も私は王様になるために不正を働くでしょう。えっへん。
このフェーブは、後ろに磁石を貼り付けてペタリと冷蔵庫に貼ります。
去年のは雄鶏だったよ。
フランスっぽいね☆